iPhone12 Pro(ソフトバンク)にデュアルSIMでIIJmioのeSIMを載せたら登山で最強になった話

2020年12月3日

ガジェット

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2020年10月23日、iPhone12シリーズが発売されました。


筆者のメインキャリアはもろもろの事情がありソフトバンクです。都市部で不便さを感じたことはありませんが、山間部でははっきり言って非常に不便なんですよね。どう頑張っても繋がりやすいのはドコモです。山間部ではソフトバンクに恩恵を感じたことはほとんどありません。


いろいろ考えた結果、「ソフトバンクのiPhone」に「IIJmioのeSIM(ドコモ回線)」を載せるのが今のところの最適解になりました。


デュアルSIMとは


通常SIMカードは一台のスマホにつき一枚ですが、デュアルSIMの機能を搭載しているスマホならSIM2枚で運用可能、ということ。今までスマホを2台持ちしていた人は1台にまとめられる、メイン回線は比較的安定している三大キャリアにしてデータ回線だけ格安SIMにするという運用も可能などのメリットがあります。


今回、筆者はiPhone12 Proで運用していますが、iOS12.1以降を搭載したiPhone XS以降の端末なら対応しています。ただし、1枚は物理SIM、もう1枚はeSIMという形式になります。


eSIMとは



物理SIMをスマホに入れるのではなく、ネットからバーチャルなSIMをスマホに入れることです。抜き差しする必要もなくSIMカードを失くす心配はありません。入れ方も、QRコードを読み込むだけで完了するなど簡単に導入できます。


国内でeSIMを展開しているキャリアは2020年12月時点ではIIJmioと楽天モバイルだけ。ビックカメラが展開する「いいSIM」も中身はIIJmioなので、実質この2キャリアのどちらかから選択しなければなりません。今回選んだのはIIJmioのほう。楽天モバイルがダメな理由は後述します。


【2021年4月追記】

LINEMOもeSIM対応しました。ただ、今回の記事は「ソフトバンク回線だけではリスク上不安なので、最安値でドコモ回線も増やそう」という趣旨なのですが、LINEMOはソフトバンク回線を使用しているので趣旨から外れ使用しません。


また2021年夏以降、eSIM対応キャリアが増えるという情報もあるので、今後どうしようかなと考えている人は注視しておきましょう。


iPhoneのSIMロック解除が必要


キャリアから購入したiPhoneには原則SIMロックがかかっていて、そのキャリアのSIMしか使えないようになっていますが、ロック解除することでどの会社のSIMでも使うことができるようになります。eSIMを使いたい場合にはこの作業が必要です。


手数料はキャリアによって若干異なりますが、Webで手続きすれば無料、それ以外は3,000円といったところが多いです。なおソフトバンクでは購入時に即時SIMロック解除をする項目があり、無料でした。


もともとAppleで購入した場合は、SIMフリーモデルなのでこの作業は必要ありません。


「ドコモ」SIMロック解除方法

au」SIMロック解除方法

「ソフトバンク」SIMロック解除方法


IIJmioの料金プランは1GBで495円、ワンコイン以下


さてここからが本題ですが、筆者の使い方だと普段はフルでソフトバンクを使っていて、山に登るときだけ(というか主に山頂でだけ)ドコモ回線を使いたい、という形なので、IIJmioの「データプラン ゼロ(eSIM)」に申し込みました。


このプランは月額基本料金が165円で、最初の1GBは+330円、その後1GB追加するごとに+495円。つまり1GBだけ使いたいときは、総額495円です。超安い。


ギガを消費しそうなときだけデータ量を追加すればいいので使いすぎることもなく、まったく使わない月は165円さえ払っておけばいいので、低価格で2枚目SIMを運用できます。






楽天モバイルは以前別の記事で紹介しましたが、通話・データが無制限で2,980円、さらにそれが1年間無料というのは魅力的なものの、楽天回線のエリア自体が狭く、それ以外のエリアはau回線になる(←これもつながらなくなりつつあります)ので、登山には使えず断念しました。


IIJmioの申込〜導入までは非常に簡単で、ものの5分くらいで申込が完了し、すぐにメールが届いてそれに沿ってiPhoneにeSIMを登録するだけで開通しました。


「データプランゼロ」の仕様

このプランは従量制ということもあり、昨今流行っている「無制限プラン」ではありません。むしろ1GBずつ細かく追加していくような使い方が合っています。

1GB追加して使い切ったらさらに1GB追加、そのMAXは10GBまでです。それ以上は追加できません。なお、MAXの10GB追加すると料金は4,500円(税抜)となるので、安いとは言えなくなります。


以下の料金は税抜です。

単価累計
月額料金150円150円
最初の1GB300円450円
2GB450円900円
3GB450円1,350円
4GB450円1,800円
5GB450円2,250円
6GB450円2,700円
7GB450円3,150円
8GB450円3,600円
9GB450円4,050円
10GB450円4,500円


またこのプランでは余っているデータ量があっても、翌月には繰り越せません。その月で使い切る必要があります。やはりデータプランゼロは、サブ回線としてちょっとずつ使うのが良さそうです。


筆者は翌月繰越ができないのに気が付かず、翌月初1日に「つながらない!」と相当焦りました。IIJmioのデータ量追加ページへは0GBになっていてもアクセスできるようですが、そもそもブックマークをしておかないとそのページまでたどり着くことができません。このようにいきなり使おうとしても使えないことがあるので、月末月初には注意しましょう。


※先日発表されたahamoはまだeSIMに対応するかどうか未確定です。これが対応されたらそっちに乗り換えるのも選択肢としてはアリかなと思います。20GB2,980円なので。


登山での恩恵


百名山レベルでも、ソフトバンクはつながらずauも微妙という山域はけっこうあります。でもドコモは前述の通りエリアが圧倒的に広いので、回線を持っておけば万が一のときにも保険になります。


遭難した場合などの緊急連絡が必要な場合は、このプランでは電話はできませんがLINE電話などなら可能です。これまで2台持ちでこのあたりを対策していた人も、1台で済むようになります。

※ただ、端末が故障した場合へのリスクを考えて2台持ちしている人はこの限りではありません。ただ、その2台目がeSIMに対応していれば、金額はグッと抑えることができます。


実際登山をしてみて、山頂でツイッターやインスタグラムなどのSNSの閲覧や、LINEで連絡するといったことは問題なくできました。テント場でもネットサーフィンは可能。ドコモの電波さえ入れば、なんとか動画視聴はできそうです。


筆者はこれまで登山時に格安SIM(ドコモ回線)を入れたスマホをもう1台持って登山に行っていましたが、今後はiPhoneで完結できるので必要なさそうです。



回線の切り替えは自動でできるけど手動のほうがいいかも


iPhoneにデュアルSIMを載せた場合、メイン⇔サブ回線の切り替えは自動で行うことができます。自動にすると、主回線であるソフトバンクの電波がなかった場合、副のドコモ回線に切り替わります。


ただし、自動にするとソフトバンク5Gへの接続ができなくなります。これはiPhone自体の仕様のようです。5Gを使わない人は自動でも問題ないですが、自動にしておくと、電波がないとスマホは電波を探してバッテリーを消費してしまうので、登山で使うのを念頭に置くなら結局のところ手動のほうが良さそうです。


筆者は設定から副回線自体をオフにしていて、山に行くときだけオンにしています。


速度は正直微妙


上で「なんとか動画視聴はできそう」と言ったのですが、速度は微妙です。


格安SIMの仕組みとしては、例えばドコモが100の通信容量を持っていて、そのうちの10を格安SIMに渡すからそれでやりくりしてね、という感じなので、多くの人がスマホを使う通勤時間帯やお昼にはグッと速度が落ちます。


体感だと、混雑時間帯は5Mbps出れば良いほうで速度的にストレスを感じる、それ以外では10Mbps以上出るのでネットは問題なく使える、といった印象です。


登山だけじゃなくて普段使いにもこのプランはオススメ


eSIMを使うことのメリットとしては上でも挙げたとおり、主回線のキャリアのデータ通信量を安く抑えることができる点です。人によるとは思うのですが、普段主回線でもWi-Fiでの接続が多くそんなにギガを消費しないという人は、キャリアのプランを最低のものにして、この副回線にほうをデータ用として使えば総額が安くなったりします。


ちなみに筆者はモバイルデータ50GBを余裕で使い切るレベルで使ってしまうので、安くなりません(笑)。


また、仮にソフトバンクが通信障害になったとしてもドコモ回線は使える(音声通話はできずデータ通信だけですが)ので音信不通になるリスクを減らせます。LINE電話などはデータ通信を使用するので可能です。


結局のところ、主回線をドコモにできれば何の問題もないんですけどね。

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