Vivobearfootってどこが良いのか? 実際に買ってみたのでレビュー

2023年3月4日

シューズ

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Vivobearfoot ビボベアフット



また買ってしまった登山靴。「足何本あるの!」と怒られそうですが、欲しかったんだもん…。


ということで購入したのは、Vivobearfoot(ビボベアーフット)の「マグナFG」というモデル。


何度か山で試してみたので早速レビューです。


Vivobearfootとは?


量販店ではほとんど見かけないので知らない方も多いのではと思うこのブランド。


1997年にイギリスで生まれたブランドで、その理念は「人間本来の足機能を取り戻すことで、より健康な生活を送り、自然の中を進むべき」というもの。


今流行のゼロシューズ(つま先からかかとまでフラットで高低差のないシューズ)と同じく、人間の足が持つ能力を最大限引き出すことを目的としたシューズとも言えます。


「ベアフット」の名の通り、熊の足裏のように地面を感じることでより着実に歩くことができるように設計されています。


画像と本文は関係ありません



Vivobearfootの特徴


これはどのモデルでも大体同じなのですが、特徴を大きく3つに分けると


幅広

自然なバランスで足指が自由に動かせる扇形のデザイン


つま先がキュッと締まったシューズではなく、扇形になっていて足指を広げて地面にガッと食い込ませたり踏ん張ったりが自由にできるようになっています。


薄型

自然な感覚で、余分なクッション材のない薄型のアウトソール


昨今のシューズは厚底で地面の衝撃を吸収するようにできていますが、このソールはとても薄く、地面の小石まで感知できるほどです。これにはメリットデメリットあるので後述します。


柔軟

自然な動作で柔軟に靴が屈曲し、足の自然な動きを妨げない


これも登山靴の常識からすると「硬いソールのほうが疲れにくい」のですが、このソールは非常に柔らかいです。これもメリットデメリットあります。


購入について


量販店ではあまり見かけない、と先ほど書いたのですが国内での販売店は限られていて、例えばトレイルランニングシューズの専門店であるSTRIDE LABや、ウルトラライトなグッズを揃えたムーンライトギアなどで販売されています。


また、Youtuberが絶賛していることからかなり品薄になっていて、人気のモデルだとすぐに売り切れてしまったりなかなか思うように買えません。


そこで筆者は、「Revivo」というサービスを利用しました。

言ってしまえば公式がやってる中古品のショップなのですが、程度の良いシューズのソールを新品に張り替えて販売してくれるサービスです。


その特性上、つねに在庫があるわけではないのですが、欲しいモデル・色・サイズが決まっているのであれば、在庫をチェックしておくとすぐに手に入るかもしれません。


サイトは英語表記ですが、金額は日本円で表示されていて関税、諸税および手数料もあらかじめ日本円で表示してくれるのでわかりやすいです。


ちなみに日本で買うより本体価格が安い!中古ということもあるのですが、筆者の場合「マグナFG」というモデルで、本体価格18,200円、関税・送料合わせて4,030円でした(2022年12月末)。


価格はシューズの状態や為替によって変動するみたいですが、それでも今のマグナFG価格よりは安く買えました。注文から大体10日くらいで到着。年末年始を挟んだのですが、挟まなければもっと早かったのかも。

Vivobearfoot ビボベアフット
イギリスから届いたけど外装破損もありませんでした


前置きが相当長くなってしまいましたが、レビューです。


見た目


レザー製登山靴と言えば筆者の持っているゴローですが(手前みそすみません)、Vivobearfootのレザーの質感とはまったく異なります。


どちらかというとスムースレザーのようで、柔らかくあまりコシがある感じではありません。かといってフニャフニャというわけでもなく、ほどよいパリッと感はあります。


届いた当初はだいぶマットだったのですが、クリームを塗るとつやつやになりました。

塗ったクリームはラナパーです。


Vivobearfoot ビボベアフット
届いた直後はまだマットな感じ

Vivobearfoot ビボベアフット
ラナパーを塗ったらつやつやに


布の部分はウールで、チクチクはしないけどメリノウールほどサラサラではなく(さっきから擬音ばっかりだな…)ある程度は耐久性ありそうです。


ソールは噂通り薄く、グニャっとすればつま先とかかとがくっつくくらい柔らかく薄いです。


なおソールは世代交代が進んでいるようで、モデルによってはミシュランESCソールというよりグリップ力の高いものになっているそうです。マグナFGはこれまでのVivobearfootのオリジナルなソール。


実際に山で履いてみて


まず靴紐を結んだときに足先が締まらないので「あれ?こんなに緩くていいのかな?」と不安になります。でも5分ほど登ってみてその不安も杞憂だったとわかりました。これだけ緩くても、足が中で動いたりせず「足と靴の一体感」をかなり感じることができました。


ではソールは?というと、「薄すぎると石踏んだとき痛いのかなぁ…」という不安もありましたが全然痛くありませんでした。ちょうど「これ以上薄くすると痛い」と「痛くない」の境目くらいでした。


痛…くない…?



グリップ力はまぁ…過信は禁物、という感想。以前「滑らない」と言われているアルトラのローンピークを過信しすぎてすっ転び、アバラにヒビを入れた筆者としてはものすごく滑らないというわけではないというのが正直なところです。


デメリット


もちろんデメリットがないわけではありません。


ソールが薄いということは


ソールの耐久性はそこまで期待できないということ。Revivoというサービスがあるのも、おそらく短期間で長距離歩いたりすると上部はまだきれいなのにソールがかなり減ってきて、そのために再販しているととらえることができます(邪推です)。


また柔らかいため舗装路を長時間歩くととても疲れます。このあたりはやはりクッション性の高いシューズのほうに分がありそうです。

ソールが薄かろうが厚かろうが林道歩きは嫌い


寒い


これもソールの薄さに起因するのですが、薄い分、地面の冷気をダイレクトに受けてしまうので寒いです。雪の上とかだと特に。


一応、インソールに工夫がしてあってアルミ膜があり保温性を高めているそうなのですが、はっきり言ってこの薄さだとたかが知れています。


何度か使ってみて自分で工夫してみたこと


靴紐

Vivoどうのこうのの話ではないのですが、ローカットシューズを脱ぎ履きするときに面倒なのが靴紐。もういちいち靴紐を結びたくはないのです。


筆者はSalomonのクイックシューレースを導入してみたのですが、これがドンピシャでした。「シュッ」の一動作で靴紐を締めたり緩めたりできるのはホント便利。家のすべての靴をこれに変えようかと思うくらい便利でした。ゴローには似合わないけど…

Vivobearfoot ビボベアフット


インソール


末端冷え性の先端をいく筆者としてはやはり足の冷えは看過できない、ということで中にアルミインソールを追加で入れました。100均の保冷バッグを切り抜いただけですが、あきらかに保温性は上がりました。


あまり分厚いインソール入れるとbearfootではなくなってしまう気もするのですが、背に腹です。アストロフォイルでも作ってみようと思います。


アルミインソール
100均の保冷バッグを切り抜いただけ


まとめ


言い忘れてましたが防水性もかなり高いです。登山道で汚れてしまったので何度か水たまりに入れて洗いましたが、中は濡れませんでした。この辺がアルトラとの住み分けになりそうです。


濡れ落ち葉の中でも大丈夫でした


あんまり舗装路を歩かないようなルートのときにこのシューズを多用したいと思います。

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