「大は小を兼ねる」という言葉が大好きな筆者ですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉があります。
昨年、やっとのことで手に入れた山と道「ONE」はまさに後者で、そこまでロングトレイルやテント泊をしない筆者にとって、オーバースペック気味となり、完全に持て余してしまっています。
何度か使用して、どの程度の山行ならベストマッチなのか少し分かってきたのでそのあたりをご紹介します。
山と道「ONE」のスペック
スペックや使い方などは、おそらく山と道の公式HP以上に詳細なページはないと思います。
まずは容量と重量。
幅があるのは、XSサイズ〜Lサイズ、またザックの素材の違いによるもの。サイズは、背面長や腰回りによって変わります。
ザックのサイズ
ヒップベルトのサイズ
ONEはフレーム入り
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出典:山と道 |
「ONE」は山と道の他のザック「Three」や「MINI」と違い、フレームが内蔵されています。
最大荷重は11kgに設定(とは言ってもThreeは最大荷重10kgなので大幅増というわけではありません)。
このフレームが入っていることにより、荷重を肩や腰に分散し上半身にピッタリ密着する背負心地を実現しています。これはThreeなどには無い機能です。
容量以上に入る気がする
筆者がオーバースペックを感じたのはテント泊のとき。というかテント泊や小屋泊以外でこのザックが活躍するときはないんですが。
装備はまだウルトラライトに振り切れていないのでそこまで軽量コンパクトではなかったのですが、それでも10kgくらいのテント泊装備をパッキングしてみたとき「全然容量がパンパンにならない」と感じました。以前使用していたグレゴリーの「バルトロ65」だとあんなにパンパンだったのに。持ち物もそう代わりません。
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ONE テント泊装備 |
バルトロ65 テント泊装備 |
フロントポケットに色々放り込めるのが大きいのかもしれませんが、ザック自体の重量差が1kg以上あるので「バルトロ65」よりも、「ONE」のほうが軽くて荷物を詰めるのも楽でした。
しかし、中身がスカスカだと逆に内部に空間が生まれて荷重がうまくいかず、揺さぶられてしまうシーンが何度かありました。
パッキングが上手くできればいいのですが、やはりザックはある程度詰まっているほうが望ましいのかもしれません。
とまぁいろいろ言い訳じみた内容ですが、要するに個人の感想的に「いろいろ合わなかった」というのが率直な感想です。容量以上に入る気がするのはけっして悪いことではないので。
他に失敗したな、という点
あとは完全に好みの問題です。
ポケット面の記事をコーデュラナイロンにしてしまった
ポケット面というのはザックの顔部分。写真で言うところのオリーブ色部分です。筆者はここをコーデュラにしてしまったのですが、このコーデュラという素材はこのザックに合っているのか?をずっと自問し続ける日々でした。
生地の特性としては、とにかく強く、厚く、重い。コットン風の肌触りを残しつつ、それでも強いというある意味最強の生地です。
これがちょっと野暮ったく感じてしまったのと汚れやすいので気に入らず、X-PACにすればよかったと思ったのでした。
オリーブ色が思ってたのと違った
なんていうか…単純に合わなかっただけなんですけどね。この記事に載せている写真でも、写真によって色が微妙に違って見えると思いますが、モニターで見る色と実際に見る色では写真を撮る環境によって結構色味が変わってしまいます。つまり気に入らない。
うーん。やっぱり実物をもっと見ておくべきだった。
Threeが欲しくなってしまった
この記事で一番言いたかったことはコレです(笑)。
Threeのスペックとしては、ONEと重量はさほど変わらず、フレームレスで容量が45L程度。あとは見た目が違う(これ大事)。
ONEは横に広めに見えるザックですよね。Threeは縦に長く見える。筆者としては縦長のスタイリングのほうが好きです。
いろいろ書いてきましたが、結局は「自分が気にいるかどうか」がギアを選ぶ上でかなり重要だと思っています。気に入らないと長く使えないしね。
ONEを売ってThree買うか…でも次の販売は2021年7月末か…
まだまだ悩む日々は続きそうです。テント泊してないのに(笑)