気温と湿度が上がるにつれ汗の量も増えてきました。
半年以上山行をともにしたドライナミックも、かいた汗が乾くとかなりのニオイを発するようになってしまい、このままだと日帰りはともかくテント泊など長時間の行動に支障をきたすことに…。
というわけで、ドライナミックのニオイを消すためにあれこれやってみました。
正直このアミアミを侮ってました ミレーの本命ドライインナー 「ドライナミック」
なんで臭くなるのか
他サイトでもいろいろ書かれていますが、そもそも化繊は臭います。とは言っても「ウールなどの天然繊維に比べて」の話ですが、それでも化繊は各社の努力により消臭効果を持たせるなど優秀で、「自分ではそんなに気づかないけど他人からは臭い」程度に抑えられていると思います。
また一口に化繊と言ってもナイロンやポリエステル、レーヨンといった種類があり、天然繊維と同じように特徴もそれぞれ異なっています。
ドライナミックの場合、「ポリプロピレン」という素材がメインで使われています。このポリプロピレンが激烈に臭う。
ポリプロピレンは水を含まない「疎水」素材なので(ポリエステルは水を含む)、表面に水の膜が張り、ここに皮膚の雑菌が混ざる。それが乾くと激臭を放つ…と思います。
メッシュがファイントラックのスキンメッシュ(こちらはポリエステル)より分厚いので通気性がよく、わりとすぐに乾きます。これもニオイの原因になっていそうです。あとこれは個人の勝手な推測ですが、このシャツのメッシュはちょっと固めなので、動いていると皮膚をこすり洗いしているような状態になって、そのこそげ取った皮脂汚れをエサに雑菌がさらに繁殖して臭いんじゃないかと。論拠はなにもありません。
※ちょっと調べてみました
綿などの天然繊維は水分・油分ともに繊維の中に入り込みます。たとえ臭い成分が出たとしても、この臭いも一緒に繊維の中に入り込むからあまり臭わないのだとか(それもやだな…)。
対して合成繊維は、水分は弾いて油分はひっつくので、菌からしてみればスイーツバイキング状態らしいです。臭い成分も外に出たまんまだから、余計臭い。
…らしい。
ニオイ対策でやったこと
いくつか試してみましたが、中には洗濯表示から外れた方法でおこなっていることもあります。自己責任でお願いします。
①ぬるま湯つけ置き洗い
まずお湯(40℃くらい)につけてもみ洗い。その後ニオイ専用NANOXで3時間つけ置き、洗濯。
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このニオイ専用NANOX、洗剤としては非常に優秀で、どんなに汗臭い洗濯物も普通に洗濯すればほぼニオイが消えます。今回は念の為つけ置きにしました。
結果は普通に洗濯したのと変わらず、洗濯後は無臭になりました。
ですが数日後、また登山で使用したところ、結論から言うと汗かいて乾くと死ぬほどクサい。一分でも早く脱ぎたいレベルでクサい。
結局、
登山中汗をかく
↓
汗が乾く←クサい!!
↓
下山中に汗をかく←なんだかクサくない!ふしぎ!
↓
汗が乾く←クサい!
というループを繰り返しました。汗でも雨でも濡れるとニオイ分子の動きが鈍るので、一瞬クサくなくなる気がします。
これまでの経験から、ニオイの原因は間違いなく菌の繁殖した汗が乾くことなので、糸の髄まで滅菌するためコインランドリーに行って洗濯機と乾燥機にかけてみました。
結果は①とまったく同じ。洗濯後はニオイは完全になくなりますが、また汗をかいて乾くとニオイがします。
…一応筆者のプライドのために断っておきますが、他のシャツは全然クサくなりません。筆者特有のニオイというわけでもなく、ドライナミックだけがピンポイントでクサくなります。とは言え、ここまで汗をかく人はそうそういないと思いますので、その点だけは人と違います。
洗濯後はニオイが取れていることから、やはりカギは滅菌にアリということで最後の手段「オキシ漬け」してみました。
結果は同じでした。。洗濯後は無臭、また汗かいて乾くと激臭に。
おこなった対策の範囲では、ニオイを取ることができませんでした。
あとは煮てみる、重曹入れてみる、といったことが考えられますが、ちょっと怖いのでやっていません(笑)
もともとこのシャツは縫製に汗臭さの原因となるアンモニア成分を消臭する糸が使われているのですが、これが劣化しているとも考えられます。買ってから半年ほどはまったくニオイが気にならなかったので。
結論、寿命かなと。。汗のドライ機能はまったく問題ないんですけど。
…とここまでディスり続けてしまいましたが、機能性に関しては、個人的にはスキンメッシュより上だと思っています。筆者のように滝のような汗をかく人間にとって、このドライナミックメッシュはなくてはならない存在です。フォローでもなんでもなく、ニオイさえ気にしなければ今でも最強のドライインナーです。
新調しようか悩んでいます。その間はどんなニオイがしようが着続けると思います(笑)
「アクリマウールネット」はアミアミベースレイヤーの救世主となるか
これはすごいです。ファブリーズやリセッシュとは違い、ニオイ残りがなく完全に消臭します。感動。詰め替え用を買って、小さいボトルに詰め替えてザックに常備するようにしました。
結果は普通に洗濯したのと変わらず、洗濯後は無臭になりました。
ですが数日後、また登山で使用したところ、結論から言うと汗かいて乾くと死ぬほどクサい。一分でも早く脱ぎたいレベルでクサい。
結局、
登山中汗をかく
↓
汗が乾く←クサい!!
↓
下山中に汗をかく←なんだかクサくない!ふしぎ!
↓
汗が乾く←クサい!
というループを繰り返しました。汗でも雨でも濡れるとニオイ分子の動きが鈍るので、一瞬クサくなくなる気がします。
②熱処理してみる
これまでの経験から、ニオイの原因は間違いなく菌の繁殖した汗が乾くことなので、糸の髄まで滅菌するためコインランドリーに行って洗濯機と乾燥機にかけてみました。
結果は①とまったく同じ。洗濯後はニオイは完全になくなりますが、また汗をかいて乾くとニオイがします。
…一応筆者のプライドのために断っておきますが、他のシャツは全然クサくなりません。筆者特有のニオイというわけでもなく、ドライナミックだけがピンポイントでクサくなります。とは言え、ここまで汗をかく人はそうそういないと思いますので、その点だけは人と違います。
③オキシクリーンしてみる
洗濯後はニオイが取れていることから、やはりカギは滅菌にアリということで最後の手段「オキシ漬け」してみました。
リンク
結果は同じでした。。洗濯後は無臭、また汗かいて乾くと激臭に。
結論
おこなった対策の範囲では、ニオイを取ることができませんでした。
あとは煮てみる、重曹入れてみる、といったことが考えられますが、ちょっと怖いのでやっていません(笑)
もともとこのシャツは縫製に汗臭さの原因となるアンモニア成分を消臭する糸が使われているのですが、これが劣化しているとも考えられます。買ってから半年ほどはまったくニオイが気にならなかったので。
結論、寿命かなと。。汗のドライ機能はまったく問題ないんですけど。
…とここまでディスり続けてしまいましたが、機能性に関しては、個人的にはスキンメッシュより上だと思っています。筆者のように滝のような汗をかく人間にとって、このドライナミックメッシュはなくてはならない存在です。フォローでもなんでもなく、ニオイさえ気にしなければ今でも最強のドライインナーです。
新調しようか悩んでいます。その間はどんなニオイがしようが着続けると思います(笑)
2020年9月追記
結局ニオイに耐えられず新調しました。↓
さらに追記
ザックは山と道の「MINI2」を使っていて、この背面パッドをポリエチレンでできたBreatable Padにしています。
あの白いアミアミのやつ。
涼しくてとてもいいのですがこれも汗をかくと非常にクサイ。ウェアの場合は臭ければ着替えればいいのですがザックはそうはいきません。消臭方法をいろいろ模索していたところ、一番いいのはこれでした。
NANOXスプレー
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これはすごいです。ファブリーズやリセッシュとは違い、ニオイ残りがなく完全に消臭します。感動。詰め替え用を買って、小さいボトルに詰め替えてザックに常備するようにしました。
背面パッドだけでなく、ウェアの消臭もかなり効きます。ただ洗わないでこのスプレーだけで乗り切ることは難しそうなので、適度に洗いましょう。