ハードじゃないハードシェル MILLET 「ティフォン 50000 ウォームストレッチジャケット」

2020年4月24日

シェル

t f B! P L
ティフォン 50000


皆さん、ハードシェルって一年中同じものを使ってますか?

筆者は一応、夏と冬で分けています。ハードシェルとは言っても用途はほぼレインウェア&防寒です。

低山に登ることが多いので、真夏にゴワゴワのハードシェルだと重いし暑いしかさばってしまいます。なので、夏は以前にレビューしたパタゴニアのストレッチレインシャドージャケットを使用しています。これが軽くてよく伸びるしまったく不満はありません。ただ冬になると、薄手だけあってちょっと力不足。ガチの雪山登山はしないにしろ、吹き付ける寒風には負けてしまいます。

真冬はパタゴニアのトリオレットジャケットを使っていたのですが、このシェルはガチガチの全天候対応型。直営店のスタッフさんも「これは日本の山ならどの季節でも着られる」と言っていました。どんな気象条件でも使える堅牢性を誇っているのですが、正直オーバースペックで持て余し気味。

また、「ハード」シェルと言うだけあって、硬い。「着心地」という面では鎧を纏っている感じであまり良くはありません。ゴアテックスジャケットの宿命とも言えます。
※ゴアテックスジャケットでも柔らかい風合いのものももちろんあります。

そんなわけでメイン使用は同じパタゴニアの「ストレッチレインシャドージャケット」だったんですが、いつも青系のシェルを着ているので気分を変えてアースカラーのシェルが欲しくなり、物色していたところ今回紹介するMILLET(ミレー)ウォームストレッチジャケットを見つけたのでした。

前置きが長くなってしまいましたが、レビューしていきます。


ティフォン50000の実力値


この素材を使ったワークキャップを合わせて使用していますが、はっきり言ってゴアテックスにはもう戻れません。

筆者はとんでもなく汗をかくので、アウターのシェルに一番求めるものは透湿値です。商品名に入っている「50000」と数字は透湿性能を表していて、例えば一般的なゴアテックスだと13500。3倍以上の透湿値を持っています。

この透湿性の調査は山と道ラボで恐るべき細かさで調査されていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。ハンパない情報量です。

細かい数値はともかく、このシェルはとにかく蒸れない。ゴアのシェルを着ると内側がビショビショになって外ではなく内から染みてきたりするんですが、それも無い。それくらい、蒸れに対する性能が高いです。

公式の紹介文です。

高い防水透湿性と快適な着心地を両立させた高機能プロテクティブジャケット。
登山に必要とされる耐水圧(20,000mm)と耐久撥水加工による十分な防水性、そして独自に開発した7ミクロンの極薄メンブレン“ドライエッジ ティフォン50,000”の50,000g/m2/24hという最高度の透湿性によって、天候に関わらず衣服内を常に快適に保ちます。
登山やスキーといった冬のアウトドアアクティビティを想定して、裏地には起毛トリコット素材を配置し、耐久性と保温性を高めています。
さらに適度なストレッチ性を備え、アクティブな動きのなかでも常に快適な着心地を実現します。


シェルっぽくないシェル


筆者がシェルを購入するときに重視しているのは、「シャカシャカしないか」という点です。

完全に好みの問題ですが、テッカテカでシャカシャカするシェルはあまり好きではなく、マットでしなやかなほうが良いと思っています。



その点、このシェルは非常に柔らかな風合いで、コットンとまでは言わないまでもナイロンっぽさを感じさせません。動きを妨げないストレッチ性もあり、もちろんそれでも防水性は必要十分です。


何が「ウォーム」なのか


ミレーのラインナップには、無印ティフォンとウォームティフォンがあります。無印とウォームの違いは、ウォームには起毛トリコットの裏地が付いていて保温性を高めています。



ではこれ一枚で暖かいかと言うとそうでもありません。あくまで補助としての保温機能であって、寒風の中じっとしてると、中にダウンやフリースを着ないと寒いです。

とはいえこの裏地が有るのと無いのだと違いは大きく、中にインサレーション(フリースやダウン)を着れば厳冬期でも耐えられると思います。どちらかと言うとこの裏地はサラサラしていて着心地アップに寄与している気がします。

裏地が付いている分、重量は490gとそれなりの重さ。裏地が付いていないタイプだと304gと軽いのですが、このカラーのラインナップがありませんでした。

性能も良いけど色が良い


ハードシェルでこのカーキ色(しかもちょっと濃い目)って探すと意外と無いんですよね。オシャレシェル界隈で人気の「ツルギライトジャケット」もカーキがありますがちょっと薄めです。

いろいろ性能を書きましたが、結局決め手はこの色でした。

ただ、ザックも山と道の「ONE」カーキを購入しようと思っていたのでカブってしまうという悩みが新たに生まれました(笑)

内ポケットが付いていたり、フード部分に本体を入れてコンパクトに収納できたり、かゆいところに手が届くシェルだと思います。サイズ感は少しゆったりめで、172cm70kgでMでちょうどいいくらい。中にフリースを着込んでも窮屈さは感じません。

素材もポリウレタン少なめで長持ちしそうです。

不満点


そんな良品ですがちょっとだけ不満も。脇のベンチレーション(ファスナーで開いて熱気を逃がす機能)が無いんです。

これがあるとかなりの熱気を逃がすことができるので、できれば装備して欲しかった…。

耐水性に関してはスペック通りだと思います。雨の日でも中まで染みてくることはありませんでした。シャカシャカシェルではないので、濡れると生地には浸透して多少色が変わりますが。

またこれは裏地が付いていることによる弊害ですが、汗などで中までビショ濡れになった際の乾きが、裏地が付いていないシェルに比べてちょっと遅め。当然と言えば当然なのですが、とくに袖の部分が乾きにくい。

最後にこれは不満ではないですが、アースカラーのシェルは遭難時に見つけにくい。この色が好きで買ったので、その辺はまず遭難しないように対策して、自己責任です。

まとめ


日常でも使えるレベルのデザイン性の高さ、そして何より相対的に安い!このくらいの機能を持ったシェルは大体5万円ほどしますが、このシェルは3万円を切るくらいで売られています。楽天だとポイント還元込でさらに安く購入することができました。コスパ最高です。 

どうでもいいですが、ミレーのシェルは性能が良くても色のチョイスがちょっと自分と合わないことが多いんですよね。。素地の色が良くてもロゴやジッパーのところに蛍光イエローやピンクが入っていたり。その点、このシェルは差し色も抑えられていて気持ちよく着られる一枚です。

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