シャオミのコスパ抜群スマートウォッチ「Mi Band 5」を購入しました。
世間では後継モデルの「Mi Band 6」が発売されたんですけどね…(2021年4月現在日本未発売)。
これでなにがしたかったかと言うと、登山時やウォーキング、スイミング時の心拍記録がメイン。
おおむね満足していますが、ちょっとうーんなポイントもあったので合わせてレビューします。
なぜ今Mi Band 5なのか
筆者はスマートウォッチとして、すでにカシオのプロトレックスマート「WSD-F30」を持っています。2年ほど前に購入し、今でも登山時にYAMAPを表示させ現役で使っています。
しかしこのWSD-F30には、「心拍計」がついていません。後継のWSD-F21Rにはついているんですけどね。
ただ正直、カシオのスマートウォッチはOSがGoogle製の「Wear OS」で、これがiPhoneとの相性が死ぬほど良くない。アンドロイドだと一瞬でできることがiPhoneだと超めんどくさいんです。そもそもこのWear OSアプリとスマートウォッチのペアリングにも手こずるくらい。
そのため今はプロトレックスマートは日常用ではなく登山用に特化して運用しています。ほぼYAMAP専用。でもそのYAMAPも、スマートフォンのアプリ版は最近どんどん進化していくのに対して、スマートウォッチ用アプリはほとんど進化なし。
さらに追い打ちをかけるように、プロトレックスマートの生産終了のお知らせ。早めに買わないともう買えなくなるかもしれません。
この後継として、G-SHOCKがスマートウォッチになったGSW-H1000が発売されるそうです。ちょっと欲しいなぁ(懲りてない)。
というわけで、結論としては「登山で使う以外にこのプロトレックシリーズを使うことがなくなった」ので、とりあえずスマートウォッチというよりは活動量計として普段使いできるもので、必要最低限の機能があるものを買おう、となったわけです。
Mi Band 5のスペック
もう発売からかなり経っているので、かんたんにできることだけを。
- 各種トレーニングの記録
- 心拍数の計測
- 睡眠時計測→睡眠スコア
- 天気予報
メインはこんなところ。あと細かいところで言えば、スマホの音楽を再生したりストップしたり、カメラのシャッターを押したり、アプリの通知を表示してくれたりはできますが、筆者は使っていません。
というか、この令和の時代になっても未だに高機能スマートウォッチの価値がよく分かっていません。スマホでできることをウォッチでやる意味が理解できないのです。なので筆者にはこれで十分。
各種トレーニングの記録
今筆者はダイエットのためウォーキングや水泳をやっていて、その記録にMi Band 5を使用しています。
ウォーキングの記録は、こんな感じで時間・ペース・消費カロリーなど出してくれます。
あ、言い忘れましたがMi Band 5を使う際は、必ずスマホに「Mi Fit」というアプリを入れるのが必須です。これがないとただの計測できる時計で、情報が蓄積されないですからね。
先日長時間歩いた記録があるのですが、何か上手くいかなかったのか、GPSの経路記録(GPSはiPhoneのものを使用)が途中で途切れてしまったのと、カロリー計算が多すぎるという結果になりました。やはり値段相応で、完璧な数字ではないようです。
筆者がとくに重宝しているのが水泳の記録です。水泳って、距離を測るのが面倒なんですよね。つねに頭の中で「今何往復したから何m」っていう計算をしなければならなくて。
これがあれば、その辺は自動で計測してくれます。トレーニングを始めるときに、25mプールなのか50mプールなのかを選択することができ、どのくらい腕をかいているのか、ストップしているのかで距離を計測しているみたいです。
若干の誤差はでますが、概ね合っています。これでペースを掴みながら泳ぐことができます。
心拍数の計測
これは未だによく分かっていないのですが、水泳で使っているとき、あきらかに心拍数が150を超えているのに記録されていないことがしばしば。考えられる理由は、
- スマホが近くにないので(ロッカーに置いている)、記録の精度が下がる
- 心拍計は光学式のため、水の中だと精度が下がる
くらいです。もしかしたら両方かも。
でもまぁ、医療機器ではないのであくまで目安ということで。
睡眠の計測
これもあくまで目安ですかね。ある程度精度は高いのですが、例えば22時に寝て0時に目が覚め、2時にまた寝たとすると22時〜0時の睡眠が「仮眠」として記録されて睡眠スコアが悪くなり、「寝るのが遅すぎます」とか言われます。
おそらく心拍数と手の動きで寝ているかどうかの判断をしているんだと思いますが、すごくリラックスして心拍数が低く、なおかつまったく動かなかったときなどに「睡眠」として記録されることもあります。
バッテリー持ち
公称値だと、通常モードで14日、省エネモードで20日ということになっていますが、筆者は日常記録をとるために着けているので、「心拍数を1分ごとに測って、睡眠測定もするよ」という一番バッテリー消費が高い設定にしていて、それで5−6日持つかな、といったところ。
プロトレックスマートがフル機能で1日持たないことを考えると、万々歳です。
さらに充電器が良い。たびたび引き合いに出して申し訳ないのですが、プロトレックスマートの充電器はマグネット式で、ちょっと触れるだけでも外れて充電できていないということがしばしばありました。
しかしこのMi Band 5は、同じマグネット式ながらも強力磁石のため全然外れません。これほんとうに便利。カバーを外す必要もありませんよ。
まぁプロトレックのフォローをすると、アウトドアメインでの使用想定なのであまり強い磁石を使うと砂鉄が入り込んじゃったりするから弱い磁石にしているんだよ、という勝手な想像です。
ちょっと微妙な点
登山でも使用してみたのですが(右手にMi Band 5、左手にプロトレックスマートといういでたち)、ウォーキング設定をして使うと、ちょっとでも立ち止まると記録も一時停止します。
これは別にいいんですが、それがいちいちバイブ通知されるんですよ。登山時って、常に歩いているわけではなくてちょっと歩いては止まって、の人もいると思います。これがかなりわずらわしい。
また、困ったのがストックを持って登っているとき。
ストックを持っていると、腕の振りがなくなるのでMi Band 5は「歩いていない」と判断するのか、記録がストップ。歩数も少なくなってしまいます。右手のバイブが鳴りっぱなしになるので、登山で「ウォーキング」機能は使えませんでした。
もう一つ困っているのが、通常の待受画面に「秒数表示」がないところ。
筆者は頻繁にサウナに行くのですが、「分」しかわからないので細かい秒数まで見たかったら「ストップウォッチ機能」を見るしかありません。ただこれを起動すると、今度は「心拍数」が見られなくなります。サウナにどのくらい入っているかの指標にしているのが「心拍数」と「秒数」なので、これはぜひ両立させてほしいところ。
※なお、5気圧防水ではありますが、サウナでの使用は一切想定されていませんw
筆者も「壊れてもいいかぁ」くらいの気持ちで使っています。現状10回以上サウナで使用していますが、不具合はまだ確認できていません。表面が熱くなるのでタオルで保護したりはしていますが。
新型「Mi Band 6」は何が進化するのか
一番大きな進化は「SpO2(血中酸素濃度センサー)」が搭載されてトレーニングや睡眠の計測精度が上がったことですかね。
あとは画面が大きくなったり、計測できるトレーニングの種類が増えたり。爆発的な進化ではなさそう(悔しまぎれ)。
とは言え、筆者の使い方ではMi Band 5くらいの大きさのほうが良いので、乗り換えはしないと思います。
結論、活動量とちょっとしたトレーニングだけ記録したい、という人にはベストマッチなアイテムだと思います。
おまけ
どうしても純正のシリコンバンドだと着け外しが面倒になってしまって、サードパーティ製のゴムバンドを購入しました。今試用中ですが、シリコンではないので(ヘアゴムのような素材)、なかなか乾きにくいこと以外は満足しています。
他にもレザーやメタルの替えバンドもあったので、興味のある人は気分で付け替えてみるのもいいかもしれません。