重荷が楽しみになるバックパック グレゴリー 「バルトロ65」

2019年6月26日

バックパック

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バルトロ65

ひと世代前のモデルになりますが、テント泊用ザックはバルトロ65を使っています。

ザック界のロールスロイス」と呼ばれる、至高の背負い心地を誇るグレゴリーのザックです。

昨今のウルトラライトなザックとは、単純比較はできません。

それくらい、このザックは機能が盛りだくさんで、さらにパッキング重量が増えても「着る」ように背負えるよう、各種が工夫されているんです。

普段、「軽いは正義」というポリシーについては筆者も同意なのですが、このザックを背負っている時だけは違います。

重くてもなんとかなる」と思わせてくれるザック、それがバルトロ65です。



バルトロの基本情報


まずはスペック(2019年6月現在モデルの情報です)。

バルトロ自体には容量がいくつかあって、65・75・85Lから選べます。また、背面長に合わせてS・M・Lを選択することができます。

ちなみに、上記のリッター表記は全てMサイズのもの。サイズが一段階異なると、4Lくらい増減しますのでご注意を。

フィッティングなど、詳しくは公式ホームページで確認してみてください。

まぁ、このサイズのザックをネット情報だけで買う人はあまりいないと思うので、可能な限りお店に足を運んでフィッティングすることをオススメします。

重量は65LのMサイズで2490g。筆者の旧モデルは2410gなので、若干重くなってるんですね。

お値段42,120円(税込)也。なかなかの値段…

最新モデルはこんな感じでスラッとしています。


出典;GREGORY



旧モデルはちょっと横に大きくて、ボテっとした印象です。

色々ぶら下げると、ポムじいさんみたいになります。モノをたくさんぶら下げての山行は、他の人の迷惑になったり、引っ掛けて思わぬ事故になったりするので注意しましょう。


とにかく収納が多い



さて、旧モデルの話に戻りますが、機能について一通りご紹介。

とにかく、収納が多い! あちこちにポケットがついてます。先日、メンテナンスしていて初めて発見したポケットもありました笑


バルトロ 雨蓋ポケット
トップリッド(雨蓋)のポケット


中に仕切りがあって、左右に分けてものを入れられます。容量が意外に大きいので、ソフトシェルくらいなら脱いで入れることができます。

この雨蓋には下側と、開けた裏側にもポケットがあり、貴重品なんかを入れてます。

ただ、あまり重いものを入れると、雨蓋付きザックあるあるで垂れてきてちょっとかっこ悪くなってしまうかも。

フロントにもポケットがついているのですが、中にさらにポケットがあり、レインカバーが入っています。筆者はここにファーストエイドキットを一緒に突っ込んでます。

バルトロ65 レインカバー位置
レインカバー位置


メインコンパートメントへのアクセスは、上側のショックコード(またこのコードも開けやすくて良い感じ)を開けるのですが、フロントにもジッパーがあって、ここからガバっとアクセスができます。筆者は上から詰めるパッキングをするので、あんまり使ったことはありませんが。


バルトロ65
フロントはガバっと開く


中は二気室構造ですが、中のホックを外せば一気室にすることもできます。

ここは人によって好みが別れるところなので、どちらで使用するかはケースバイケースで。

あとはヒップベルトにポケットが付いてますが、これはまぁオマケみたいなもんです。何と言ってもiPhoneXSが入らない。未だに何を入れて良いものやら、悩むポケットです。


バルトロ65
出典:GREGORY



かゆいところに手が届く 傾いたボトルホルダー

そして筆者がバルトロを一番愛してやまないポイントが、このボトルホルダーです。


バルトロ65


このザック、ハイドレーションも対応していて(ハイドレーションバッグがそのままアタックザックになる香ばしい仕様)便利なんですが、

バルトロ65
出典:GREGORY
自分のスタイルとして、水分補給はやっぱりボトルからゴクゴク行きたいんです。それもペットボトルとかじゃなくて、広口ナルゲンで浴びるように飲みたいんです。

なので、携行するボトルは大体ナルゲン1L。補給も少なくて済むしね。


何本増えれば気が済むのか? 所有欲をくすぐり続ける「ナルゲンボトル」


このボトルホルダーは、絶妙に傾斜していて、いちいちザックを下ろさなくてもボトルをスルっと取り出せるようになってるんです。入口にはショックコードも付いていて、脱落防止もしてくれます。

この仕様のザック、他で探すとなると本家グレゴリーでさえバルトロ以外なかなか無くて、別のザックを使うときは、結局マムートのアドオンボトルホルダーをそれっぽく取り付けてみたりして、悪戦苦闘しています。

ザックの「着心地」


肝心の背負い心地に付いては、、他のレビュアーの方が散々触れてますが、とにかくブレない。

腰部分にシリコンの滑り止めが付いていて、ヒップベルトを締めた時にキュッと締まり、それだけで腰が固定されます。

まさに、「着るように背負うことができるザック」です。

バルトロ65
出典;GREGORY
ショルダー、ロードリフト、チェスト、スタビライザー、全部微調整可能なので、自分のベスポジを探すことができます。

すぐ忘れちゃうんですけどね、ベスポジ…

背中の汗抜けも良いと言われていますが、筆者の汗は許容量を超えるようであまり恩恵にあずかれていません。つまりびしょ濡れになることうけあいです。

多分、ロードリフト寄せすぎ&単純に汗量の問題だと思いますが。

ウィークポイントとしては、「自立しない」ということを数多くの方が仰っています。筆者はほぼ車移動なので、このストレスはほとんど感じたことありません。

結論:最新のバルトロは羨ましいけど我慢する


テント泊は旧モデルのバルトロ65、小屋泊はミレーのサースフェー40+5、日帰りは最新モデルのズール30を使用しているのですが、流線型のデザインやフロントパネル収納、あまり使わないであろうサングラス専用収納など、時代の流れを感じます。

それぞれのレビューはこちらをご覧ください。


多機能なのにムダの無いバックパック! ミレー「サースフェー40+5」



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加水分解が始まるまでは、このテント泊はこのザック一筋で頑張っていこうと思います。

現行モデルが旧モデルに劣っていることはないと思いますので、迷っている方はバルトロ65一択で大丈夫です。ザックをあまり持っていなかったとき、これで高尾山にも登りましたが誰にも笑われませんでしたよ!

フィッティングはお店で、購入はネットの方がお得です。

1〜2万円くらい違うことがあります。



新古品でもいいという方は、オークションやフリマサイトでも安く売っている場合がありますので、色々探してみては。

以上、バルトロ65の紹介でした!


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