前回の記事でも紹介したとおり、最近myog(make your own gear)をしてまして、その中で自身の傑作ともいえるULショルダーハーネススマホポーチ【Ons(オンス)】を販売しています。
今回はそのご紹介です。
きっかけは「こんなにポケットいらないなぁ」というところから
もともと使用していたショルダーハーネスポーチは、パーゴワークスの「SNAP」。これはかなりの傑作で、ショルダーハーネスにスマホや小物ギアを入れたい人にとって救世主とも言える存在でした。
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ただ筆者にとってショルダーハーネスポーチに求めるものとしては「スマホとサングラスが入ればよい」くらいで、内部にポケットがたくさんあることによって分厚くなり重量も増し(75g)、スマホをスッと出し入れするのにひっかかったり、ちょっと不便がありました。
肩にこんなに入れる荷物がない |
※現在は【SNAP S】という薄いモデルも販売されていて、こちらは非常に使いやすそうで悔しいです(笑)
だったら自分で理想のスマホポーチを作ってしまおう!ということで試行錯誤の上完成したのがこの製品です。
【Ons(オンス)】ULショルダーハーネスポーチの特徴
最初に言い訳をしておくと、デザインは基本的にはオリジナルなのですが、非常に似ている製品がたくさんあります。
これはパクったのではなく、そもそも「スマホポーチ」の形が限られている上、用途も限定されていて同じコンセプトで作られているため「似てしまった」というのが実情です。
…という予防線を張っておきます!
プロダクト名の由来
【Ons】は「オンス」で、あの重量のオンス(oz)です。
このショルダーポーチの重量が30g前後(個体差あり)で、1オンスが28.35gなのに由来しています。
素材や個体差もあるので公称30gとしています |
また、Oinary Gear Shoulder Poachの略としてOnsとしています(嘘です、偶然でした)。
素材
筆者的に必須だったのが「防水性」。SNAPを使っていて結構困ったのがこの防水性でした。ただ、SNAPの防水性は「雨が降ったらしまっちゃえばいいじゃない」というコンセプトなので、そもそもあまり重要視されていません。
困るのは雨が降ったときではなく、瀑布汗族の筆者がかいた汗が、ショルダーハーネスからSNAP本体に毛細管現象で移り、それが内部まで濡らしてしまうのが一番困る部分でした。
これが原因で中に入れていたデジカメの液晶が故障してしまったので、ここを改善しました。
使用した素材はX-PACで、ご存じのとおり軽量・強靭・防水と三拍子そろった素材です。
X-PACもグレードがいろいろあるのですが、製品版にはVX07という薄めではあるものの強靭さと防水性を兼ね備えたバランスの良いものを使用しています。
※2023年8月現在はVX21を使用。
さらにファスナー部分も防水なので(YKKのアクアガード)、多少の雨なら問題なく使用できます。さらにダブルファスナーなので、左右どちらにつけても使用できます。
薄すぎず厚すぎないX-PACと、止水ファスナーで防水性を確保 |
※縫製部分はシーム処理していないので、ここから水が染み出すことはあります。完全防水ではありません。
ダブルファスナーのもう一つのメリットとして、頻繁に出し入れをする際、完全に閉めなくても出し入れができ、なおかつ少し閉めれば飛び出しを防ぐことができます。
そのほか、X-PACよりはしなやかなダイニーマXグリッドストップを使用した商品も出品しています。
X-PACよりも格段に切りにくいダイニーマXグリッドストップ生地 |
パワーメッシュの位置
通常の粗いメッシュだと締め付け感が少ないので、中に入れた飛び出してしまわないかな?と不安になったので、パワーメッシュを採用しました。
非常に伸びが良い素材です。
パワーメッシュだと程よい締め付け感で中のものが飛び出す可能性が低くなる |
※とは言え粗メッシュモデルをご希望の方も多いので、通常ラインナップに追加しようか考え中です。
粗メッシュモデルは藪漕ぎなどに強い |
工夫したのはメッシュの取り付け位置。
SNAPの場合、メッシュ部分がサイドにも回り込んでいて、これはこれで容量も増えメリットもあるのですが、ザックのショルダーハーネスに染み込んだ汗がメッシュに伝わり、メッシュ自体が保水してしまうので、サイドには当たらないように工夫しました。
サングラスやちょっとした行動食ならこの位置で十分入る |
ザックへの取り付け方法
今手持ちのザックが山と道のmini2とthreeなので、まずこれに合う形で考えました。
ショルダーハーネスに縦のストラップがついていればカンタンに取り付けられるように、スリッククリップとウェビングクリップを使う方法にしました(一つ200円でオプション購入可能)。
ウェビングクリップは1個でも固定できるし、2個使うと安定します。さらに、チェストベルトには干渉しないように上下で分けて固定できます。
※スリッククリップ1つだけだとブラブラするのでオススメしません。ザック側のベルト形状によっては、ウェビングクリップなしで、スリッククリップを2つで固定でもいいかもしれません。
「あると便利」なので、なくても装着は可能 |
ショルダーハーネスにストラップがなかったとしても、単純にゴムベルトでの固定や、8か所にループを付けたことでバンジーコードなど紐一本あれば固定できるようにもなっています。
サイズ感にこだわり
これは筆者だけかもしれませんが、肩部分に存在感が大きいもの付けると、なんか恥ずかしくなってしまいます。
中はスマホとサングラスしか入っていないのに、ビッグサイズのポーチを肩につけてるとゴテゴテ感が出てしまい、フルアーマーガンダムみたいでちょっと嫌になります。
そのため必要最低限のサイズをいろいろ試作したときに、iPhone12 Proのメタルバンパー付き(縦15cm×横8cm×幅1cm)が多少の余裕をもって入るサイズに仕上げました。
■本体サイズ 約 縦17㎝ ×横8㎝ × 厚さ3.5㎝
■重さ 30g
参考までに、他の市販されているスマホポーチとの比較です。
本製品は大きすぎず、小さすぎず、なおかつ圧倒的に軽く、玉子一個分の重さです。
主張の激しくない大きさ |
ご購入いただいた方から「ちょっと出し入れしにくくなったけど、iPhone14 Pro MAXも入ったよ~」とご報告もいただきました。
小ぶりに見えますがかなりのサイズのスマホが入ります。
張り巡らされたバンジーコードは意外に便利
デザインのアクセントとして全体にバンジーコードを取り付けてあるのですが(こちらはオプションではなくあらかじめ付属してあります)、ここに手ぬぐいを挟んだり、脱いだキャップや手袋を挟んだり、本当に地味ですが便利。
外してシンプルに使うこともできます |
まとめ
いろいろ試作中のスマホポーチですが、今のところデザインやサイズ感などはベターだと思っています。これをベストにもっていけるよう、細かいところを日々アップデートしていければと考えています。
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